小児の肺炎球菌感染症とは?
大人の場合は肺炎になることが多いのですが、小児の場合は病状が少し異なり、特に2歳以下では細菌性髄膜炎が多くみられます。その他では重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症なども起こします。早期診断が難しく、診断がついたときでも抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療が困難です。ヒブ性髄膜炎に比べて、死亡と後遺症の比率が少しあがります。
小児用肺炎球菌ワクチンとは?
90種類以上ある肺炎球菌の型のうち、小児に重大な感染症を引き起こす7種類の肺炎球菌ワクチンが
入った、小児用7価肺炎球菌ワクチン(PCV7)プレベナーというものです。
主にこの7種類の肺炎球菌が重症感染症(髄膜炎など)引き起こすとされています。
2013年11月1日より、13価肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)に全面切り替えとなりました。
新たに6種類の成分(抗原)が追加され、従来よりも予防効果が期待できると考えられています。
「厚生労働省 » ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 健康 > 感染症・予防接種情報 > 予防接種情報 > 子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン > 小児用肺炎球菌ワクチンの切替えに関するQ&A」に詳しく掲載されています。
予防接種のスケジュール
※小児用肺炎球菌ワクチンはDPT三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)ワクチンやヒブワクチンとの同時摂取をお勧めします。
1.標準的な摂取開始齢は生後2ヶ月〜7ヶ月です。
初回免疫として3回、4週以上の間隔で接種を行います。追加免疫として生後12ヶ月〜15ヶ月に1回接種を行います。合計で4回の接種となります。
2.摂取開始齢が生後7ヶ月〜12ヶ月の場合
初回免疫として2回、4週以上の間隔で接種を行います。追加免疫として2回目の接種から60日以上間隔をあけた1歳以降に1回接種を行います。合計で3回の接種となります。
3.接種開始年齢が1歳から2歳未満
初回免疫として2歳に至るまでに1回接種を行います。追加免疫として初回接種から60日以上の間隔をおいて1回接種となります。
4.2歳〜5歳の場合
1回のみ、接種を行います。
接種の費用について
港区では平成23年4月1日より区民を対象に接種費用を助成しています。接種対象者が生後2ヶ月〜4歳の港区民は全額公費負担となっております。対象の方はクリニックへ予約の上、接種当日は区から送られてきた予診票と母子手帳を持参ください。
「港区公式ホームページ » 健康・福祉 » 健康・医療 » 予防接種 » 小児の肺炎球菌ワクチンが7価から13価に変わります」に詳しく掲載されています。
港区民以外の方などはお住まいの各自治体へお問い合わせの上でクリニックまでご連絡ください。
実費自己負担での接種も可能です。1回あたり10,000円。
※表示価格は消費税抜きとなります。 |
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