なぜ予防接種なのか?
インフルエンザ菌による髄膜炎は、新生児では母親からの移行抗体によって守られているため少ないのですが、3~4ヶ月齢になると移行抗体が消失し発症する確率が高くなります。(2~3歳からは徐々に自然免疫が発達し発症率は低下し、5歳を過ぎると発症しにくくなります。)発症時には抗生物質を投薬し治療しますが、近年ではインフルエンザ菌の薬剤に対する耐性化が進んでおり、難治化の傾向です。そのため、ワクチン接種による感染予防が一番効果的であると考えています。